国王夫妻が本学院の付属施設「京都伝統工芸館」を来訪
2011年、日本中の話題を集めたブータン国王夫妻の来日。国賓である国王夫妻が多忙を極める中、本学院の付属施設である「京都伝統工芸館」へご来館。本校生による陶芸や竹工芸、蒔絵などの制作実演を熱心に見学され、仏像彫刻には特に深い興味を示されました。
その技術に感嘆された国王より、ぜひ技術交流を深めていきたいと話されたことをきっかけに、留学生を受け入れており、伝統工芸の技術協力を行っています。
ブータン国王へ仏像を寄贈
世界遺産・清水寺から依頼を受け、ブータン国王へ寄贈する「聖観音菩薩像」を制作。仏像彫刻専攻の学生や講師が東日本大震災で被災した岩手県陸前高田の松を使用して仏像を制作し、2013年、ブータン国王へと手渡されました。
ブータンからの留学生を受け入れ。
2012年、国王の人選による2名が留学生として来日。約2年間、伝統工芸を学びました。そして2015年に再来日し、技と知識をより一層深めました。2016年にはさらに2名の留学生を受け入れています。2012年、2015年と二度に渡り留学してきたワンチュクさんは、2020年1月にも来校して先生、学友と交流を深めました。
Student'SVoice
- ティンレイ・ノルブさん
- 金属工芸専攻・木彫刻専攻
再来日で日本語の理解も深まりさらに学びが楽しくなっています。金属工芸の鍛金や機械を使う技術はブータンではあまり見ないものなのでしっかり学び、母国に伝えていきたいです。
- トゥクテン・ワンチュクさん
- 仏像彫刻専攻(工芸士2級)
日本の伝統工芸技術とブータンの美意識を掛け合わせたものづくりがしたいと思い再来日。現在は仏像彫刻を専攻。ブータンの仏像は粘土製なので、いつか日本の技でブータンの仏像を作りたいです。