木工芸専攻にて漆講座が開かれました
6月20日(火)、木工芸専攻の2~4年生向けに「漆講座」が開かれました。
本校には、漆そのものに向き合う漆工芸と蒔絵の2つの専攻がありますが、
他の木質系工芸分野(木工芸、仏像彫刻、木彫刻)でも、漆は加飾において欠かせない素材です。
今回、㈱堤浅吉漆店の森住健吾取締役より、漆の文化・歴史、文化財への活用、堤漆店の取組みなどについて講義をいただきました。
漆は最古の工芸素材であり、日本人は数千年前から漆を使ってものづくりをしてきました。
その漆が、現在国内では年間百キロ超の生産量にまで縮小してしまったこと。しかし、その中で、産地の復興や漆製品の普及への努力が始まっていることが語られました。
㈱堤浅吉漆店も、啓発パンフレットや映像資料の制作のほか、「urushi no ippo」(https://www.urushinoippo.com/)を開設し、オウンドメディアマーケティングにも取り組んでおられます。
漆の生産・流通・販売にかかわる皆さんの新しい取組みに、木工芸の学生も興味津々でした。